本記事の狙いは、Shopifyを運用中のマーチャントが、Rebuyを導入・活用してレコメンドやオファー最適化を実施する際の手順を理解し、売上アップを実現することです。
基本的な使い方から、商品分析や自動タグ付けを通じたオファー最適化のポイントなど、一歩踏み込んだ活用例をご紹介します。
カート追加後のクロスセルやアップセルは、効果的に行うと注文単価を3〜5%程度高める強力な施策です。ぜひ本記事を参考にRebuyを有効活用してください。
Contents
Rebuyの基本機能と活用シーン
RebuyとはShopify向けの商品レコメンド・オファー最適化アプリです。商品詳細ページ、チェックアウトページ、購入完了ページなどにレコメンドウィジェットを配置したり、まとめ買い割引・バンドル販売などのオファー施策が設定できます。
代表的な活用例
StoreHeroではRebuyを以下のような目的で活用しています。
- 注文単価アップ:1回の注文単価を高める
- 初回購入促進:新規顧客への特別オファー
- バンドル販売:関連商品提案による合わせ買いで客単価アップ
- ボリュームディスカウント:同じ商品のまとめ買い割引
- 在庫処分:在庫整理したい商品を割引して露出
Rebuyの基本的な使い方
Rebuyはウィジェットとルールセットを作成し、様々なレコメンドやオファーを行えるようになっています。使い方を紹介します。
ウィジェット作成
以下のような様々なページで活用できるウィジェットが用意されています。様々なページでレコメンドやオファーの提案ができます。
- トップページ
- 商品詳細ページ
- カートページ
- チェックアウトページ
- 購入後ページ
- アカウントページ
- Gift with Purchase
- スマートリンク
Gift with Purchaseというのは、特定の条件を満たしたら、ギフトが自動的にカートに追加される機能です。スマートリンクは、クリックすると、特定の商品をカートに追加してカートページやチェックアウトページにリダイレクトさせるリンクです。割引を付けたりすることも可能です。
ウィジェットは、デザインやどういった商品のページで表示させるかなど、ストアフロント側の詳細な設定ができます。割引の設定も行うことができます。
ルールセット作成
Data Sourcesでは、ウィジェット内で、どんなルールで商品をおすすめするかを「ルールセット」として設定することができます。例えば、指定のタグが付いた商品にだけまとめ買い割引を適用するなど、複数の条件を組み合わせて自由に設定できます。
ウィジェットが表示されるタイミングによって、同時購入されやすい商品や同時検討されやすい商品を使い分けることができます。
どの商品に対してどの商品をレコメンドするかだけでなく、顧客、カート情報、日付など、様々な条件でレコメンドを設定できるため、自社の商材に合わせた運用がしやすいです。
便利なウィジェット
Rebuyには、単なるレコメンド以外に、便利なウィジェットが用意されています。いくつか紹介します。
Smart Cart
Smart Cartは、商品をカート追加後に表示される高機能なカート機能です。カート追加商品の関連商品や割引オファーを表示したり、アナウンスメントバー、クーポンコード枠、注文メモ欄などを表示させて、注文単価を上げるだけでなく、購入体験も高めてくれます。
Post Purchase
Post Purchaseは、決済完了後に追加購入を促す仕組みです。注文確定後すぐのタイミングで関連商品を割引価格などでオファー提示し、客単価を高められます。シナリオを組むことができ、提案が失敗しても、ダウンセルで追加購入を促すことができます。
StoreHero流のRebuy活用のポイント
Rebuyは高機能なレコメンド・オファー最適化アプリです。使い方次第でパフォーマンスが大きく変わります。StoreHero流のRebuy活用法を一部紹介します。
商品分析
以下の集計をしておくと、ルールセットの設定がしやすくなります。
- 同時に購入されている商品(商品タイプ、タグ、コレクションなど含む)
- 商品の在庫残日数
- 初回に購入するとLTVが高くなる商品
同時に購入されている商品
同時に購入されている商品から傾向を把握できればルールセットが設定しやすくなります。アパレルの場合、同じ商品でも、色が違えば同時購入の傾向が変わるため、SKU単位で確認した方が良いです。
残念ながらRebuyはVariation単位でのレコメンドはできないのですが、コーディネイトコンテンツで魅力を伝えてからRebuyでレコメンドするような導線を組む場合は、コーディネイト作りの参考になります。
また、商品にデザイン、形・シルエット、機能などのタグを付けて、タグ同士の組み合わせを把握することもインサイトにつながる事が多いです。
商品の在庫残日数
商品の販売終了日(消費期限など)を在庫残日数が超えている場合は、在庫処分目的でアウトレットに流したりせざるを得ないですが、早めに分かっていればうまくオファーを活用して、損失を抑える事ができます。
逆に在庫が足りないものについては、レコメンドやオファー対象から外したほうが良いかもしれません。
在庫が不安定な場合は、Rebuyの自動レコメンド機能に任せず、在庫の状況に合ったルールセットを設定しましょう。
初回に購入するとLTVが高くなる商品
売上はそれほど大きくないが、初回に購入されるとLTVが高くなる商品がたまにあります。初回購入商品ごとにコホート集計をして、LTVを確認してみてください。LTVの高い商品があれば、初回購入者にPost Purchaseなどでおすすめすることで、じわじわとLTVを後押ししてくれます。
自動タグ付け
商品分析をして、どのようなタイミングでどんな商品をどんなオファーで顧客に提案すれば良いかが分かれば、Rebuyでルールセットを設定します。
Rebuyでは細かくルールセットを設定することができますが、メンテナンスを考えると、商品へのタグ付けを通じて、レコメンドやオファーのON・OFFを行うことがおすすめです。
例えば、ワンピースとセットで同時購入されやすい商品に「set_ワンピース」というタグをつけ、Rebuyのルールセットでワンピース商品ページでは、「set_ワンピース」タグの付いたコレクション商品をレコメンドする、といった設定を行います。
タグ付けを自動化しておくことで、Rebuy側のルールセットが細かくても、運用をやり切ることができます。
ABテスト
分析をしてから実装しても、必ずしも当たるとは限らないです。どのルールセットが良いかABテストをすることをおすすめします。
Rebuyの場合、どのウィジェットで何が売れているかも見えます。ABテストの結果と、何が売れているかを確認して、ルールセットを改善することができます。商品数が多い場合や季節によって売れる商品が異なる場合は、こまめにチューニングしましょう。
まとめ
Rebuyを活用してレコメンドやオファー最適化を行う方法を紹介しました。
Rebuyは、Shopifyでのレコメンドやオファー最適化を簡単に実現できる強力なツールです。本記事では、基本的な使い方からStoreHeroによる商品分析や自動タグ付けを活用した運用例を紹介しました。Smart CartやPost Purchaseといった機能を効果的に利用することで、客単価の向上や在庫処分の効率化、初回購入促進など、多様な目標も達成できます。ABテストや定期的な設定見直しを通じて継続的な改善を図り、Rebuyの可能性を最大限に引き出してください。
Rebuyの導入に迷ったら、ぜひStoreHeroのサポートをご検討ください!
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