アフィリエイトは、自社商品と相性の良いアフィリエイターを見つけ、育成することがパフォーマンスに大きく影響する手法です。手間がかかるからこそ、広告予算の少ないマーチャントさんが有効活用すべき手法でもあります。
今回は、自社でアフィリエイトプログラムを運営する際に便利なGoaffproというShopify Appを紹介します。
Goaffproを使えば、Shopifyでブロガーやインフルエンサーに成果報酬で商品を宣伝してもらった時に、成果計測や報酬支払いが簡単にできるようになり、スケーラビリティのある自社アフィリエイトプログラムを運営できるようになります。
Goaffproには、アフィリエイターや商品ごとに報酬を変更するなど、自在にアフィリエイトプログラムを設計するような多彩な機能もありますので、今回の記事でも紹介します。
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Contents
Goaffproのインストール
GoaffproをShopify App Storeからインストールします。無料版も高機能ですので、まず無料版で、どんなことができるか確認してみても良いでしょう。
それでは、管理画面の主要な設定内容を紹介していきます。
決済・支払いの設定
早速設定を進めていきましょう。
まず、Settings > Paymentsで決済・支払いの設定をします。Paypalは基本的に設定しておくと良いでしょう。決済の種類を見てみると、世界中の様々な決済サービスに対応していることが分かります。銀行振込も行う場合は、Bank Transferを選択します。銀行振込は、手動振り込みになるため工数がかかりますので注意しましょう。
クーポンコードやギフトカードで報酬を支払う事もできます。CRM的な目的でアフィリエイトプログラムを実施する場合は、使ってみても良いですね。
更に支払いに関する以下のような詳細な設定を行います。かなり細かいことまで設定できます。
- Commission hold time:成果が発生してから最短何日で支払い可能にするか。
- Payment terms:請求日から何日後に支払うか。
- Minimum Payout:最低支払金額基準
- Withholding Tax/Retention Tax/TDS/VAT:源泉徴収をするか
報酬の設定
Commissionsというメニュー内で報酬の設定ができます。デフォルト設定では10%で設定されていますが、変更することもできます。
Affiliate CommissionsのSet commission for affiliatesで、アフィリエイターごとに紹介料を設定することができます。また、Product CommissionsのNew Product Commissionで商品ごとに紹介料を設定することもできます。
自社にもアフィリエイターにも魅力のあるうまい報酬設計をしましょう。
Integration設定
その他のサービスとの連携設定も紹介しておきます。Settings内のIntegraionsに連携できるサービスの一覧が並んでいます。
Omnisend、KlaviyoといったCRMのサービスとも連携することができます。連携することで、アフィリエイターとして登録されたユーザーがCRMアプリ登録されるようになります。CRMアプリへはgoaffproとaffiliateというタグが付けられて登録されます。アフィリエイター向けに、売れ筋商品の案内などをする際に便利です。
※Paypal Payoutsの連携について説明していましたが、現状、Paypal Payoutsと連携してもPaypalアカウントがUSでなければ、支払いが完了せず、管理画面からの支払いができません。訂正させていただきます。
ページ設定
Look and feelでは、アフィリエイトプログラムに関するいくつかのページのデザインを設定をすることができます。
Landing pageは、アフィリエイトプログラムの魅力を紹介してアフィリエイターを獲得するためのページです。デフォルト状態では、魅力が伝わりづらいので、修正しましょう。Landing pageは、必ずしもGoaffproのページを使う必要がないため、Pageflyなど、ページビルダーのアプリで作ったページでも良いでしょう。
初期のアフィリエイトの開拓は、仲の良いお客様や知人にDMやメールで直接リクルーティングすることも多いため、LPをあまり使わない場合は、ページ作成の優先度は下げて良いと思います。
Signup pageではアフィリエイトプログラムへの登録フォームが設定できます。デフォルト設定ではメールアドレスとパスワード以外には、名前だけで登録完了できるようになっていますが、誕生日などの項目も増やすことができます。たくさん販売してくれたアフィリエイターの誕生日を祝ったりすることもできますね。
その他詳細設定
Settings > Advancedでは、その他の詳細設定が行なえます。
Default Referral Linkでは、アフィリエイターに発行するURLのデフォルト設定ができます。設定しない場合は、トップページになりますが、アフィリエイター用のLPを作成したら、そのLPを対象URLとして設定すると良いでしょう。
Referral Link Parametersは、アフィリエイターのリンクに付与するパラメータのデフォルト値が設定できます。デフォルトでは、utm_source=affiliateが付与されます。
Affiliate Conflict Resolutionは、お客様が、複数の異なるアフィリエイターのリンクを踏んで購入した場合、どのようにカウントするかを設定する項目です。最初のクリックにするか、最後のクリックにするかから選べます。
Order tagsは、アフィリエイトリンク経由で購入した注文に付与するタグです。Customer tagsは、同様にアフィリエイトリンク経由で購入した顧客に付与するタグです。いずれも、アフィリエイターの名前やリファーラルコードなどをタグ付けすることができます。注文には報酬値もタグ付けすることもできます。
少なくともどのアフィリエイターから購入したかは、タグ付けしておきましょう。CRMで活用することができます。
Single Sign-Onでは、Shopifyストアの顧客マイページからアフィリエイトのマイページへアクセスできるようにするためのソースコードがあります。
他にも機能はたくさんありますが、最低限、上記の設定を行えばアフィリエイトプログラムを開始することができます。
アフィリエイターの確認
アフィリエイトプログラムが開始されると、アフィリエイターの管理が必要になります。
Manage内のAffiliates内で、登録されたアフィリエイターを確認することができます。アフィリエイターごとの成果以外に、報酬体系や支払い方法などの各種情報も確認ができます。また、アフィリエイター自身の管理画面も見ることができます。問い合わせがあった際に重宝します。
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まとめ
自社でアフィリエイトプログラムが運営できるGoaffproというShopify Appの導入方法を紹介しました。
自社アフィリエイトプログラムは、手間はかかりますが、相性の良いアフィリエイターを見つけ、しっかりコミュニケーションをとって協力し合うことで、アフィリエイター自身も自社のファンになってくれます。
ブランドとしての知名度が高くなるまでは、アフィリエイトネットワークを利用するより、自社アフィリエイトプログラムを運用した方が、うまくいくことが多いのも、そういった副次的な効果が影響しているように思います。
Goaffproをはじめとした自社アフィリエイトプログラム用のアプリを活用して、ぜひ、うまくグロースを実現してください。
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