【Growth Meetupレポート】顧客との”対話”が最強の拡散を生む。ファンを熱狂させるコンテンツ開発の極意─ 三浦卓也式コンテンツ戦略

Shopifyを活用して事業を継続的にグロースさせていくノウハウをゲストと参加者が共に学び合うを目的に月に一度開催しているGrowth Meetup。

10月8日は、ミウラタクヤ商店 三浦 卓也氏をお招きし、拡散性を味方につけて、営業を自動化することでひとりECで売上拡大できる理由 ─ 三浦卓也式コンテンツ戦略ついてご講演いただきました。

この記事では、ファンを熱狂させ、LTVを最大化するコミュニケーションの本質に迫った当日の様子を、熱気そのままにお届けします。

三浦さんと参加者の皆さん

なぜ、今「コンテンツ」が重要なのか?

講演は「そもそもコンテンツとは何か?」という問いから始まりました。

お客様との“すべての接点”がコンテンツ

三浦氏は、「ブログや動画だけがコンテンツではありません。ECサイト、SNSのDM、商品の梱包、商品説明、そのすべてがお客様との重要な接点であり、コンテンツになり得ます」と語ります。

多くの事業者が「商品を売ること」に必死になるあまり、「コンテンツを消費してもらう」という視点が抜けがちです。しかし、お客様がブランドに触れる全ての瞬間を「コンテンツ」として捉え、どうデザインしていくか。その視点こそが、ファンを育む第一歩となります。

“面白い”の正体は「エンタメ性」と「情報性」

では、人を惹きつけ、拡散される”面白い”コンテンツとは何でしょうか?三浦氏は、その要素をシンプルに2つに分解します。

  1. エンターテイメント性: 暇つぶしになる、くだらなくて笑える、楽しいといった要素。まずはブランドを知ってもらう「認知獲得」の段階で特に重要です。
  2. インフォメーション性: 勉強になる、役に立つといった要素。すでに商品を買ってくれたお客様との関係を深め、よりファンになってもらう段階で効果を発揮します。

お客様に選ばれる理由「人・モノ・コト」の法則

コンテンツを作る上で、「なぜお客様はあなたの商品を応援してくれるのか?」という問いが重要になります。その答えを見つけるヒントが「人・モノ・コト」のフレームワークです。

  • : 誰が言っているか(発信者のキャラクターや信頼性)
  • モノ: 商品のスペックや性能
  • コト: 面白い切り口や言い方、文脈

この3つの軸で自社の強みを分析し、どの切り口でお客様にアプローチするかを考えることで、コンテンツの方向性が明確になります。

LTVを最大化する、顧客とのコミュニケーション術

講演の核心は、顧客との「1対1の対話」の重要性でした。

「なぜ買ってくれた?」DMでの対話がすべての始まり

「LINEやInstagramのDMを活用し、とにかくお客様と対話してください」。 三浦氏は自身の経験から、この地道なコミュニケーションこそが最も効果的だと断言します。

「ある時、広告を全く出していないのに、DM経由で商品を買ってくれたフォロワーさんがいました。『なぜ買ってくれたんですか?』と聞くと、『いつもダイエットの情報を発信してくれて信頼できるから』と。この時、お客様は商品説明ではなく、日々の発信で作られた”信頼”で買ってくれているのだと気づきました」

お客様と対話する際は、特に次の2つを聞くことが重要です。

  1. 商品を買ってくれた「決断の理由」
  2. 商品を買う「きっかけ」

この2つを直接聞いてみることで、自分たちでは気づけなかった商品の魅力や、顧客像の解像度が格段に上がります。その対話の中から生まれた信頼関係が、結果としてLTV(顧客生涯価値)の向上に繋がり、お客様が新たなお客様を呼んでくれる「口コミ(UGC)」という最強の拡散を生み出すのです。

Q&Aセッション(一部抜粋)

Q. お客様にDMを送るのに少し抵抗があります。どんなことに気をつければ良いでしょうか?

A. すごく分かります。でも、相手も嫌だったら無視するだけなので、それほど気にしすぎる必要はありません。まずはやってみて、反応が悪かったら改善するというスタンスで大丈夫です。大切なのは、売り込むことではなく、会話を盛り上げること。相手のことをもっと知りたいという気持ちで対話を楽しんでみてください。

Q. コミュニティが盛り上がる商材と、そうでない商材の違いはありますか?

A. 一概には言えませんが、「悩みが深い」商材はコミュニティ化しやすい傾向にあります。例えば、ドッグフードやアパレルの骨格診断などは、お客様同士で共感したり教え合ったりする文化が生まれやすいです。もし悩みが浅い商材でも、切り口次第でコミュニティは作れます。「なぜお客様はこの商品を選ぶのか?」を深掘りし、言語化することが突破口になります。

まとめ

今回のイベントでは、コンテンツ作りの表面的なテクニックではなく、「顧客とどう向き合うか」という事業の根幹に関わる本質的なお話を伺うことができました。一方的な情報発信ではなく、お客様との対話を楽しみ、その声からコンテンツや商品を作っていく。この繰り返しこそが、これからの時代にブランドを成長させる鍵となるでしょう。

ご参加いただいた皆様、そしてご登壇いただいた三浦様、誠にありがとうございました。

StoreHeroでは、今後もEC事業者様の成長に繋がる有益なイベントを企画してまいります。 次回の開催情報は公式サイトやSNSで随時ご案内いたしますので、ぜひフォローして最新情報をお待ちください。

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