2019年に代表の黒瀬と共にStoreHeroを創業した取締役COO笹谷拓。若くして「価値あるものを創り出す」ことに魅了され、世界を見据えて事業を展開する笹谷に、創業ヒストリーや今後の展望について語ってもらいました。

失敗した新規事業立ち上げから学んだもの

ー創業までの経緯を教えてください

大学在学中に、先輩から大学の近くの本郷三丁目にあるエンジニア系のバイトを紹介してもらいそこでプログラミングを学んだのが一番始めです。その後、エンジニア系インターンのイベントで、東証一部上場企業からインターンに誘われてエンジニアインターンを開始。その中で、社長やメインプロダクト開発者と話をすることで、価値のあるものを作ることがとても楽しそうに感じましたし、その重要性と共に魅力を感じていきました。当初は大学院に進んで研究職に就こうと思っていましたが、この出会いで価値観に変化が生まれました。

その後、大学を休学しインターンではなく契約社員として働かせてもらい、新規事業の立ち上げを担当します。結果としてその事業はうまくはいかなかったのですが、こんな未経験な若手にもチャンスをくれたことはとても感謝していて、いつかは恩返ししたいと思っている経験でした。

その後、別の会社で働いていた時に、代表の黒瀬と出会います。自分自身もその時既にshopifyについては知っていて、可能性をすごく感じていた領域だったので、黒瀬と話を重ねるうちに割とすぐに考えは一致して、一緒に事業をやることが決まりました。

以前、新規事業の立ち上げをやらせてもらって、すごい難しいと感じたのと同時に、価値のある事業を早く生み出したいという想いは強くなっていたので、黒瀬と共にshopifyの領域でチャレンジすることは自分自身が一番アウトプットできるところだと確信を持てたので迷いなどはなく決断できました。

あっという間に過ぎ去った創業からの2年

ー創業から2年間を振り返ってみてどうですか？

最初の一年はかなり手探り状態で、とにかく色んなことを試しながら前進していった感じです。明確な方向性はまだ定めていない時期でしたし、早く決めたいという焦りがあったのですが、shopifyという軸を定めていたことは間違いなくよかったことで、世の中の需要が高くなっていくのを肌で実感できました。この間にトライアンドエラーはたくさんできたこともよかったですね。

そこから2年目に入り、社員1人目の津田が入ってきてからは本当にあっという間に、成長していった感覚を持っています。会社自体が変化し、前進していきましたね。その後も新しいメンバーにも恵まれて、変化のスピードは更に速くなってきている。あっという間に過ぎ去っていった2年間でした。

世界を見てビジネスする時、強みにするもの

ーエンジニアチームをまとめる中で考えていることは？

今、私自身がこだわる必要があると思っているのは、「コミュニケーション」です。

世の中的にコロナ禍を経験して、働き方にも変化が起きた中で、リモートワークは難しい部分も伴っていました。今まではあまり感じられなかった「解釈のちょっとした違い」や「認識の小さなずれ」が発生するタイミングがあり、そこに改善の余地を感じています。

これは、対面では温度感が伝わっていたものや雑談で解消していたものが、やりづらくなっているというもの。対策は色々と実験はしているところで、リモートでのやりとりをうまくやることは、課題の重要度としては高めに設定しています。今後、より世界を見てビジネスする時の強みになることは間違いないし、そこにもチャレンジしているところです。

ーどんな人にきて欲しい？

優秀なエンジニアの方は世の中にたくさんいますので色んな方に来ていただきたいですが、もう少し今の会社のフェエーズを見て話をすると、StoreHeroの成長に目線が合っている人が今のフェーズでは特に来て欲しいですね。今は会社がどんどん変化して成長しています。それぞれの役割が変わってくることもあるので、そこに対して柔軟な動きがとれて、更には変化を求めて楽しめる人にはとても良い環境だと思います。逆に、「私はこれだけをやりたい」という方の場合はお互いに不幸になってしまう可能性があります。会社の成長のためになんでもやりたいという思考の方は存分に楽しめるフェーズですね。幅広くチーム全体のことも考えられるし、自分の専門分野についても触れていけるということに抵抗がない人が活躍できるのかなと思います。

ECグロースのグローバルスタンダードに

ー最後に今後の展望について教えてください

直近では、本命のアプリのリリース目指しています。ECグロースのグローバルスタンダードを作る、これにはとても価値があることだと思っているのでリリースをもってそこに近づけていきます。あとは、今でも海外でのグロース支援実績も増えてきている中で、もっと増やしていきたいです。アプリ自体も海外にどんどん売り出していきたい。「日本だけではなく海外でのグロース支援の機会を増やす」そこに目下注力していく予定です。

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