アンバサダーマーケティング事例とShopifyでの実践方法

StoreHeroではShopifyに特化してスタートアップから大企業まで、幅広くグロース支援を行っています。

このブログでは、これまでグロースの支援をしてきた経験を元に、StoreHero流のグロース方法を紹介しています。

今回のテーマはアンバサダーです。アンバサダー施策に興味のある方は、ぜひご覧ください。

なぜアンバサダーが大事なのか

まず、アンバサダーの定義をしておきたいと思います。

ここでのアンバサダーは、広告費を払うかどうかは別にして、ブランドや商品のファンとして、ストアの応援をしてくれる人のことです。

ブランドの宣伝をするのが1人しかいないのか、大勢いるのかであれば、後者の方が有利なことは自明です。だから、アンバサダーを増やすことはマーチャントにとって大事なグロース活動です。

アンバサダー施策とは

アンバサダー施策のイメージを具体化するために、いくつか有名な施策例を紹介します。

The North Face

The North Faceのアンバサダー施策は、アウトドアスポーツのスターを起用しています。

The North Face アンバサダープログラム

アスリートが実用性を証明した商品ということを謳っていて、過酷なアウトドアスポーツの環境で使えたということは、アウトドアブランドとしては、強い信頼になります。

アスリートが証明した商品

商品との相性が良く、ブランドイメージにも貢献する王道のアンバサダーマーケティングです。

Lululemon

Lululemonは、アンバサダーとうまく協力関係を築けている好例です。

Lululemonのアンバサダーは、世界各地のヨガやランニングのインストラクターです。

Lululemonアンバサダープログラム

各アンバサダーは、ヨガやランニングの無料イベントを主催しています。そして、Lululemonは彼らのイベントのサポートをする形で支援しています。

Lululemonが支援するイベント

各アンバサダーは、イベントを通じて自身のインストラクターとしてのアピールができ、Lululemonは、イベントを通じて地域に根ざしたマーケティングができています。

boohoo

boohooは、10代に人気のファストファッションブランドで、boohooのアンバサダープログラムは、10代女子に大人気のプログラムです。

boohooのアンバサダープログラム

アンバサダーに承認されると、特別なイベントに招待されたり、boohooのモデルになることができます。また、彼女たちは、#queensoncampusというハッシュタグをつけて、Instagramに投稿をします。

#queensoncampusへの投稿

こちらのブログを読むと、Boohooのアンバサダーになれることが、どれだけ嬉しいことなのかイメージして頂けると思います。

アンバサダーの増やし方

では、どうやってアンバサダーを増やせば良いのでしょうか?

上で紹介した事例は、有名ブランドです。まだ知名度が高くない時点では、アンバサダーを増やすのに苦労すると思います。

アンバサダーを増やす上で、いくつか実施したことのある施策を紹介します。

SNSで商品投稿をしている人を探す

まずは、自社のブランドや商品について、SNSでポジティブな投稿をしてくれている人を探しましょう。

アンバサダーとして適任かどうかは、フォロワーが多いかどうか以外に、エンゲージメントの高さや普段の投稿との相性が大事です。

普段、旅行の景色の写真投稿をしている人に、子供用品のアンバサダーになってもらっても、本人もSNS投稿がしづらいですし、投稿されてもフォロワーとの相性がよくありません。

ロイヤルカスタマーに依頼

ベタですが、商品を何度もリピートしてくれているお客さんにアンバサダーを依頼するのは実施してくれる確率が高いです。

フォロワーが少ない事が多いですが、商品のことを熟知していることと、ブランドのファンであることは、アンバサダーとして良いことです。

Shopifyの顧客一覧の画面から抽出できますね。

ギフティングでファンになってもらう

SNS上で、自社商品の投稿をしてくれているわけではないけど、フォロワーとのエンゲージメントやテーマ性がピッタリの人がいれば、ギフティングをして商品を使ってもらってから依頼をするという方法もあります。

HypeAuditoranalisa.ioなどの有料ツールを使えば、Instagram、Youtube、Tiktokアカウントのフォロワー分析などが簡単にできるので調べる手間が省けます。

HypeAuditor

コミュニティの主催者を探す

自社商品に関連するコミュニティがあればチャンスです。定期的に開催されるイベントやオンライン上のコミュニティに、積極的に参加してコミュニティに貢献して、コミュニティの主催者や中心的な人と関係を構築しましょう。

コミュニティの主催者にアンバサダーになってもらえれば理想ですが、立場上難しい場合は、コミュニティのスポンサードさせてもらうなどでも良いと思います。

実店舗の店員に依頼する

実店舗を運営している場合は、店員に依頼することもあります。卸先の店舗に協力をしてもらったこともあります。店員は、商品のことをよく知っているため、アンバサダーに適任です。

実店舗と連携するには、実店舗とオンラインストアが互いに集客協力をし合う事が大事です。

協力し合うことができれば、オンラインも実店舗も売上が上がる実例を体験しています。上述したLululemonの取り組みも、オンラインストアと実店舗が連携している例の一つかと思います。

Lululemonアンバサダー

オンラインで買うか、店舗で買うかの前に、Aブランドで買うか、Bブランドで買うかの判断が入りますので、そこで勝つことが大事だと思います。

Shopifyでのアンバサダー施策

当然、Shopifyストアでもアンバサダー施策を実施することができます。いくつか実装方法を紹介します。

アンバサダーページ

アンバサダーページは、アンバサダー自身やおすすめ商品の紹介をするページです。

例えば、Glossierの場合は、下記のようなアンバサダーページが大量にあり、各アンバサダーが各自のSNSなどで集客をしています。

Glossier内のアンバサダーページ例

しっかり作り込むのも良いですが、まずは、これぐらいシンプルなページから始めてみるのが良いと思います。

Shopify内にアンバサダーページ用のテンプレートを1枚作成して、それをコピーして活用する事が多いです。Pagesで実装することもあれば、紹介する商品数が多い場合はCollectionで実装しています。

アンバサダーのインタビュー記事やコラボ動画を作成して、アンバサダーページに紐づけていったりしても良いです。

アンバサダーコード

各アンバサダーの方に、クーポンコードを発行して、周りの方に紹介する時に使えるようにすることもあります。

アンバサダーごとにユニークなクーポンコードを発行することで、特別感が出て、アンバサダーにも喜んでもらえます。

顧客のタグ付け管理

どのアンバサダーコードを使って購入したか、どのアンバサダーページでニュースレターに登録したかで、顧客をタグ付けしておくことで、CRMや広告のオーディエンスリストで活用できます。

当該アンバサダーの更新情報をニュースレターで流したり、オーディエンスリストを使ってそのアンバサダーのクリエイティブを使って広告配信ができます。

タグ付けはMechanicというアプリを使えば簡単に実装できます。

Mechanic

アンバサダー施策の重要な点

最後に、アンバサダー施策を成功させる上で重要なことは、各アンバサダーとの1:1のコミュニケーションだということは、お伝えしておきたいと思います。

アンバサダーは人なので、ブランドへのエンゲージメントが高いほど、積極的に貢献してくれます。逆に関係が薄れると、活動が消極的になり効果がなくなってきます。

アフィリエイトやリファーラルプログラムも同じですが、丁寧に商品説明をしたり、お互いにWin-Winになれるような施策の話し合いをすることが大事です。

まとめ

今回はShopifyストアでアンバサダー施策を実施する方法や施策例について紹介しました。

ストア立ち上げ初期に、グロースの火種を作るためにも、各種プロモーションの効果を高める上でもアンバサダー施策は重要です。

ストアを立ち上げる前から、アンバサダー施策を活用する前提で設計をするのが良いと思いますし、すでにストアをリリースしている場合も、導入を検討してみてください。

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