b8taという店舗はご存知でしょうか?最新のガジェットや製品を販売・展示するお店で、アメリカを中心に展開して、2020年に日本にも出店が予定されています。
当社StoreHeroが提供するShopify×グロースハックコンサルティングの「コマースハック」の中でも、非デジタルの活用を積極的に取り込んでいることもあり、2019年にニューヨークのb8taに視察に行ってきました。
b8taとは
b8taは、リアル店舗を運営していますが、商品販売ではなく、商品をお客さんに体験してもらい、お客さんの体験をデータ化してメーカーに提供するビジネスモデルを展開しています。
店内には、他ではあまり目にすることのない革新的なプロダクトが展示されています。お客さんは、興味のある商品を体験することができます。
最新ガジェットの体験場所
b8taは、最新のIoTデバイスや珍しい商品のテストマーケティングをする場所として適しています。
私がニューヨークのb8taに行った時もこれまで見たことのない製品が多く並んでいて、体験してみて初めて良さや面白さが理解できるようなものが多かったです。
こういった革新的な新しい製品は、いきなりECで商品を並べて広告を打って売るのではなく、お客さんの反応を見ながら、商品開発を進めたり、売り方を決めることが大事なので、b8taと相性が良いです。
スタートアップ企業だけでなく、GoogleやAmazonといった大企業もb8taを活用しています。
b8taで並んでいる製品は、普通に面白いものが多かったです。他のお客さんも楽しそうに遊んでいました。
PMF(プロダクトマーケットフィット)のための店舗
b8taは試作品と量産フェーズの間をつなぐPMF(プロダクトマーケットフィット)のための店舗だと言えます。
以前、PMFの取り組み方について紹介しましたが、ウェブサービスでは、最小限のプロダクトをお客さんん実際に提供してフィードバックを受けながらBuild, Measure, Learnのサイクルを回して完成度を高めていきます。
PMFの考え方は、ウェブサービスでは当たり前になりましたが、ハードウェアでも同じプロセスで製品開発ができるようにしたものがb8taだと思います。
今後、こういった店舗がD2C文脈の中で必要とされてくるなと思いました。
非デジタルの活用
b8taが対象とするようなPMFフェーズと、量産・拡販フェーズとでは実店舗やイベントなど非デジタル施策の活用方法が異なります。
立ち上げ期の場合
当社では、立ち上げ期のご支援が多いため、インタビューやアンケート・診断を対面でさせて頂くことがあります。そのプロセスを経ることで、それ以降の販売が格段に行いやすくなります。
デジタルマーケティングの費用対効果を高めるためにも、初期フェーズで泥臭く非デジタルの仕込みをしておくことが重要だと感じます。
拡販フェーズの場合
一方で、ある程度成長したコマースビジネスが店舗やイベントを活用する場合、マスへの爆発力を狙うことが多いかと思います。
店舗での販売に加えて、ソーシャルメディアでの拡散やメディア掲載を狙った施策としての活用です。
以前紹介したGlossierや、先日日本に出店したAllbirdsなどの店舗活用の目的は、こちらの意味合いが強いでしょう。
コマースビジネスにとって、実店舗やイベントなどデジタル以外のチャネル活用の旨さは、成長速度に大きく影響しますので、デジタルから少し視点を変えて考えてみて頂くと良いかと思います。
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