広告やLPでどう訴求すれば良いかがなかなか決まらないことがありませんか?多くの場合、顧客理解が足りてないことが原因です。
顧客調査と聞くと、大きな手間とコストがかかりがちですが、手間とコストを抑えた簡単な方法もあります。今回は、簡単にできる顧客調査の方法を紹介します。
簡易的な方法であったとしても、顧客調査を少しでもしておくと広告やLPの訴求精度が高くなりますし、簡易的な方法ならではの良い点もありますので、参考にしてみてください。
Contents
インタビュー
まずはベタですが、自社商品や類似商品を購入したことのある人や検討している人に直接インタビューをさせて頂くことは有効です。Amazonギフト券などを渡せば、インタビューには応じてくれる方が多いです。
インタビューでは、購入に至った経緯を深く聞いてみてください。商品を気に入っている理由と、購入のきっかけは異なることが多いので、しっかり検討経緯を抑えながらインタビューすることが大事です。
アンケート
Shopifyの場合、アンケートアプリを使えば簡単にウェブサイト上でアンケートが収集できます。
特にサンキューページ(購入完了ページ)でのアンケートは信憑性が高く有効です。なぜ買おうと思ったのかを聞いてみましょう。
アンケートは選択肢式のほうが回答率が高いですが、フリーテキスト形式の方が、深い洞察を得ることができ、訴求を検討している段階では、個人的にはフリーテキスト形式をおすすめします。
サンキューページでアンケートを取るアプリはReconvertが有名ですが、アンケートが取りたいだけでしたら39EditorやPersonalizeHeroもコストを抑えられて良いです。
商品レビュー
商品レビューからも広告やLPでの訴求に役立つ洞察を得ることができます。
Shopifyではjudge.meやYotpo、Looxなど様々なレビューアプリがあり、レビューのエクスポートができるものが多いです。レビューをエクスポートして、商品別にレビューを分析してみましょう。何を気に入っているか・気に入っていないかを把握することができます。
自社ストアに十分なレビューが溜まってない時は、他社の類似商品のレビューも参考になります。他社のストアやAmazonなどのマーケットプレイスで、レビューを調査するだけでも、顧客が何を気にしているかを把握することができます。
お問い合わせ
日々のチャットやメールによる顧客からのお問い合わせにもヒントがたくさんあります。
わざわざチャットやメールを通して質問されてきますので、購入検討をする上で大事な検討項目だと思ってお問い合わせは活用した方が良いでしょう。
GorgiasやZendeskなど、Shopifyと連携して顧客対応ができるサービスがありますので、お問い合わせ数が多いマーチャントは検討してみてください。
注文データ
Shopifyの注文データを調べることも有効な顧客調査です。
Shopifyの注文データからは、どの商品が売れているか・売れなくなっているかだけでなく、いつ、どのチャネル・エリアから何が売れているかが簡単に分かります。また、商品のタグ付けをしていれば、更に細かい傾向も分かります。
顧客アンケートを取っていれば、どういう属性の人がどの商品を購入しているかなど、更に深い洞察も得ることができます。ある程度、注文数が確保できるようになれば、顧客データと注文データを組み合わせるだけで、かなり詳細な顧客理解ができるようになります。
他社広告・LP
類似商品を販売する他社の広告やLPも参考にすることができます。
積極的に配信されている広告は、費用対効果が良い可能性が高いです。自社でも参考にできることが多いでしょう。
Google広告は、AhrefsやSEMRUSHなどを使えば他社広告をまとめて確認できます。また、Facebook広告は、Facebook広告ライブラリで他社の広告を検索することができます。
検索キーワード
Googleの検索キーワードからも顧客を知ることができます。Googleの検索結果上には、様々なページ、関連キーワード、ユニバーサル検索などが表示されます。これらは検索ニーズを反映しています。
そのため、キーワードで検索する顧客が、どんな情報・商品や関連情報がほしいのかを推測する事ができます。GoogleキーワードプランナーやGoogleトレンドを使えば、検索数の推移を把握することもできます。
Ahrefsを使えば、関連キーワードだけでなく、検索上位サイトでよく使われている単語も集計してくれるため、検索ニーズの理解がしやすいです。
まとめメディア
様々な商品をまとめて紹介するメディアも参考になります。
まとめメディア内で検索すれば、様々な切り口で商品を紹介している記事が見つかります。メディアによっては、記事のお気に入り登録の数を表示しているものもあり、顧客が、その商品のどんなテーマに興味があるかを知ることができ、広告のフックを検討する上で参考になります。
対象記事をAhrefsで調査すれば、流入キーワードを推測することができ、更に効率的に洞察を得ることも可能です。
SNS
InstagramやTwitterなどの投稿からも顧客の理解を深める事ができます。購入後の感想を投稿していることが多いため、レビューと同じような顧客の洞察を得ることができます。
InstagramやTwitterのハッシュタグや人気投稿は、HashtagifyやHypeauditorで効率的に集計することができます(これらは有料ですのでご注意ください)。
顧客調査をワークフローに組み入れる
色々な顧客調査方法を紹介しましたが、調査は定期的に行うことで、広告やLPに限らず、様々なグロース施策の精度を高めます。
例えば、毎週1回、Shopifyの注文データ、レビュー、アンケート結果に、チームメンバーで目を通して気づいた点を、広告、CRM、Shopifyストア改善に反映するということをルーティンワーク化できれば、それをしない場合と比べて、長期的に売上に大きな差がつくことは想像に難くないですよね?
大きな工数や費用がかかる顧客調査は頻繁にできませんが、今回紹介した方法は、週に1回できるぐらい簡単なものです。1年に1回、大規模な顧客調査をするより、毎週、簡易的にできる顧客調査をした方が、日々の施策の改善には繋げやすいです。
まとめ
今回は簡単にできる顧客調査の方法を紹介しました。簡易調査の弱点は、統計的に正しいかどうか不透明なことです。しかし、マクロな経済環境より、目の前の顧客と向き合うことが日々の売上に直結しやすい中小規模の多くのコマース事業者さんにとっては、今回紹介した簡易的な調査の方が有効ではないかと思います。参考にしていただけると幸いです。
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