「アンバサダープログラム」や「お客さんを巻き込んだ商品開発」ってShopifyでストア運営しているなら、一度はやってみたいですよね。
そういった顧客巻き込み系施策を行うには、UGCが発生していることが大前提です。
UGCとは、お客さんなどの第三者によるブランドや商品への言及のことです。UGCがたくさん生まれているストアでは、お客さん巻き込み系の施策が行いやすくなります。
UGCは、何もしなければ勝手に生まれません。UGCが生まれやすくなる仕掛けが必要です。今回は、UGCを生み出すための工夫や仕掛けを紹介します。
お客さんと交流する
UGCを生み出す上で、お客さんと交流することは最低限必要です。日頃からこまめにコミュニケーションを取り合うことがUGCを生みやすくする土壌になります。
以下で、コミュニケーションの取り方の例をいくつか紹介します。
ソーシャルメディアの投稿へのコメントがお客さんとのコミュニケーションの基本です。GlossierはInstagramで商品を使っているお客さんの写真を見つけてこまめにコメントをしています。
ストア上のチャットも大事なお客さんとのコミュニケーションです。Shopifyにはtidioなど、Shopifyストア上でのライブチャットを行うためのアプリと、Facebook Messenger ‑ Live ChatやRecartなどFacebookメッセンジャーと連携して使うアプリがあります。
また、Shopifyと連携して使えるサードパーティ製のチャットアプリも便利なものがあります。チャネルトークは、Shopifyストア上で使うライブチャットですが、特定のお客さんにこちらから声を掛けることができます。
ManyChatは、Facebookと連動するタイプのチャットサービスですが、Shopifyと連携してカート落ち通知などができるだけでなく、チャットの中で顧客の属性情報(性別やメールアドレスなど)を取得して顧客データとして保存することができます。
FacebookグループやLINEグループでクローズドな環境で蜜にコミュニケーションを取る方法もあります。Facebookは、最近人っ気がなくなってきた感がありますが、Facebookグループはコミュニティ機能が豊富で便利です。
また、店舗やイベントで直接対面でコミュニケーションを取ることで、距離感を一気に縮める事もできます。
先述のGlossierを始め、デジタルネイティブなブランドが実店舗を持つケースが増えています。Glossierでは実店舗で、気軽に店員に相談しながら、好きな化粧品を試すことができます(参考:敏腕グロースハッカーEmily WeissのGlossierの店舗に訪問してきました)。
人として発信する
企業やブランドとして投稿するソーシャルメディアアカウントよりも、運営者(中の人)が前面に出たアカウントの方が、エンゲージメントが高くなりやすいです。
ブランド方針にもよりますが、運営者の色を出せる場合は、やってみても良いかと思います。
また、社員が自分のアカウントで投稿するのも有効です。もちろん、強制できませんが、企業として投稿したものより、社員が個人的に投稿したもののほうが高いエンゲージメントになります。
頼み込む
商品レビューも立派なUGCです。商品レビューは、お客さんに単刀直入に依頼するのが良いです。
購入してくれたお客さんにメールで依頼してみます。以前も紹介しましたが、ShopifyにはYotpoやStamped.ioといったレビューアプリがあります。
以前、Blog記事でも紹介しましたが、Stamped.ioでは、下記のようなメールでレビューを依頼できます(参考:圧倒的な獲得効率!Shopifyを使ったメールマーケティング)。メール内で返答できるため、お客さんにとっては回答しやすいです。
質問する
お客さんが関心を示す質問をすることは、UGCを生み出す上で有効な方法です。
お客さんが関心を示す質問は、分からない場合、Q&Aサイトやレビューで調べるのが手っ取り早いかと思います。
例えばQuoraで検索すれば、回答の多い質問と少ない質問が分かります。最初は回答の多い質問を参考に質問をしてみると良いでしょう。
自社ストアやレビューサイト、Amazonなどのレビューを参考にする方法もあります。レビューを見れば、お客さんが何に興味を持っているかが分かります。
個人的には、サンプル商品を配って直接インタビューさせてもらうのが、お客さんを知る上で一番効果的かと思っています。
お客さんに自慢してもらう
ソーシャルメディアでお客さんに投稿してもらうには、お客さんに自慢しやすいような仕掛けが効果的です。
例えば、コミュニティでたくさん投稿してくれた人や素敵な投稿を公式アカウントで紹介するなどです。
Facebookグループでは、ユーザーの投稿数やコメント数が集計されますので、集計は簡単です。トップコントリビューターや盛り上がり具合なども分かります。
よりフォーマルな方法として、コミュニティに貢献した人にランクを提供する方法もあります。AirBnBでは、コミュニティに貢献した人をトップコントリビューターとして表彰しています。
我らがShopifyでもLikeを多く集めた人が分かります。日本のShopifyパートナーも頑張ってグローバルでランクインしたいところですね。
以前、私が担当した会社さんでは、色々なランキングを作って、上位の人に賞状を送っていました。どんなランキングでも、賞状は嬉しいようで、多くの人が賞状の写真をInstagramにアップしていました。
ハッシュタグコンテスト
ハッシュタグコンテストは、UGCをブーストさせるための強力な方法です。
ハッシュタグコンテストとは、お客さんに特定のハッシュタグを付けてソーシャルメディアで投稿してもらい、その中から勝者決めて、景品を提供するプロモーションです。ハッシュタグではなく、友達をタグ付けするバージョンもあります。
Shopifyで栄養ドリンクを販売するCellucorは定期的にコンテストを開催しています。Cellucorのアカウントをフォローして、友達を3人タグ付けしてCellucor商品の好きな味を投稿するというルールです。
Cellucorの場合、定期的に開催することで、コンテスト後のフォロー離れを防ぐことができていると思います。
診断・クイズ
一時期、ソーシャルメディアで診断コンテンツが流行りましたが、診断やクイズはソーシャルメディアで非常にシェアされやすいです。
自社のブランドと関連する面白い診断やクイズを作ることができれば、大量にUGCを生み出す事ができます。
以前も紹介したビアードオイルを販売するBeardbrandの「ひげ診断」は、コマースでのクイズ活用のお手本です(参考:ShopifyでのEmailリストビルディング19の方法)。
ひげの特徴を尋ねる質問10個に答え終えると、
最後に下記のような診断結果が出てきます。診断結果は、ついシェアしてしまいたくなるユーモアのある結果です。診断結果にもとづいた商品がレコメンドされます。
Shopify AppにもVisual Quiz BuilderやFyrebox Quizzesなど、クイズを作るアプリがいくつかあります。
Beardbrandでは、Typeformというフォーム作成SaaSが使われています。このTypeformは、高機能で、デザイン性の高いフォームが作れます。
まとめ
UGCを生み出す方法についてまとめてみました。
Shopifyでストアを作って、商品ページをしっかり作り込み、CRMや集客も安定して、購入者や潜在顧客が増えてきたら、UGCを生み出す仕組み作りに着手しても良いかと思います。
ちなみに、StoreHeroでは、他のブランドさんと共催イベントをさせてもらったり、スナックでのイベントに参加させていただいたりといった形で、オフライン活用を重視しています。
UGCを生み出す施策は、まだまだやり尽くされていない分野ですので、取り組まれた方がいれば、ぜひ、ナレッジをシェアして頂けると幸いです。
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