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Growth Meetupとは?
Shopifyを活用して事業を継続的にグロースさせていくノウハウが学べる当社主催のオフラインイベントです。毎週水曜日に弊社オフィスで開催しています。様々なテーマでの参加者も含めたパネルディスカッションを予定しており、パネルディスカッションの後は懇親会を開催しています。参加者の皆様が互いに情報交換し、有意義な時間をお過ごし頂けるコミュニティを目指して運営しています。
5/22開催のGrowth Meetup
今回は、Shopify×広告運用がテーマで、Shopifyならではの広告運用のTipsをStoreHero黒瀬がモデレーターとして参加者の皆様とディスカッションしました。その様子を抜粋してお伝え致します。
ディスカッションしたテーマ
当日は、以下のような質問が参加者から挙げられ、それについて参加者同士でディスカッションしました。
- Shopifyは広告運用の観点からどういうメリットがあるか
- 良いアプリとそうでないアプリの見分け方はあるか
- 広告業務の流れ
- Googleが推奨している設定や運用を頑張ることは報われるか
- 広告運用前の設計
- P-max
- 動画広告
Shopifyは広告運用の観点からどういうメリットがあるか
- Shopifyストアはデザインにこだわらなければ数日でリリースでき、販売開始までのスピード感が良い。必要な機能もShopifyアプリを組み合わせることで簡単に揃えられる。
- Google・Meta広告などとAPIでの連携が標準対応しているので、技術に詳しくなくても計測設定までできる。商品データフィードの連携もできるため、P-MAX、カタログ広告などの活用も簡単。
- 決済画面のカスタマイズに制約があることについては改善点としてよく挙げられる。
- オーディエンスデータの自動連携は、Shopify自体ではできないが、CRMのアプリ経由でできたりもする。
良いアプリとそうでないアプリの見分け方はあるか
- Shopifyの場合は、セキュリティやスケーラビリティのレベルは高いが、Shopifyアプリは各アプリベンダーの基準によるため、見極めが必要。
- 個人情報を扱うようなアプリの場合は、アプリベンダーやどこの国で開発しているかなどを調べたりしたほうが良い。
- アプリ同士の干渉はよくあるため、テスト環境で調査してから利用する。
広告業務の流れ
- 広告クリエイティブの制作は、最近はCanvaや生成AIを使って背景を加工することで、以前よりも簡単に作成できるようになった。
- 動画と相性の良い商品はリールなどでコンバージョンが出やすく、カタログ広告やテキスト、通常の画像広告よりも反応が良い場合が多い。
- Meta広告では、コレクション広告という画像やカタログ、動画などを組み合わせて1つにまとめて試すことも効果的。単体ではうまくいかない場合も、組み合わせると良い結果が出ることもある。
Googleが推奨している設定や運用を頑張ることは報われるか
- Googleが推奨する最適化は、リーチを増やすためのものという認識。これを行えばインプレッションやクリックが増えるというアプローチですが、CVR(コンバージョン率)に寄与する最適化では必ずしもない。
- ビジネスのカテゴリーやリーチするユーザー数、規模感に応じてどこまで設定するかを決める。検索して動画を見て、ディスプレイ広告を見るというような複雑な経路はない商材の場合に動画まで用意する必要はない。
広告運用前の設計
- 実際に顧客が購入する際の思考にもとづき、必要な情報、差別化ポイントを洗い出し、ポジションを決める。業界情報を調べ、自分がそのサービスを使う場合の行動を考え、自分事化して考える。
- 競合企業との比較も考える。例えば、トイレットペーパーの場合、本当の競合はオンラインではなく、近所のドラッグストアかもしれない。
- 広告を出しても売れないものもあるため、広告を使うことが正しいかどうかも疑うべき。
- ペルソナとカスタマージャーニーは鵜呑みにすると正しいとは限らないため、あまり作らない。作るとしたらポジショニングマップくらいです。
P-MAX
- P-MAXでは、オーディエンスの設定があまりできない。シグナルを設定できる程度。
- P-MAXは自動入札システムで、想定されるクリック率、コンバージョン率、クリック単価に基づいて入札額を決定する。計算の結果、クリック単価が高すぎたりすると、オークション自体に入札しなくなることがある。
- P-MAXと別の話として、北米のShopify Plusマーチャント限定で、世界中のShopifyストアのデータから集計したオーディエンスデータが使えるShopifyオーディエンスというShopifyのサービスもある。日本ではまだ使えない。
- P-MAXや動的検索広告など、Googleにターゲティングを委ねる広告の場合、クロールされるやすいストアを作る事が重要。サイトがクロールしにくいと、Googleはサイトの内容を理解できず、適切な配信が難しくなる。
動画広告
- 動画広告はTo CのECの場合、まず縦型動画を作成するのが最も汎用性がある。InstagramやTikTok、YouTubeなどは、縦型動画で広告を出せる。
- 最近の傾向として、オーガニック動画で反響やエンゲージメントが高いものをそのまま広告に使っても、良い反響が得られるケースが多い。CTAなどは広告用に変える必要はある。
- 機材は、スマートフォンで撮った動画の方が親近感があり、反響が良いこともある。
- 動画の編集自体は難しくない。普段から動画を見るのが好きな人に作ってもらうのが一番良い。
まとめ
今回は、Shopifyは普段良く使っていながら広告運用をあまりやったことがない方から、逆に、広告運用は得意でありながらShopifyはあまり触ったことのない方など、様々な方が参加され、ご自身の疑問をぶつけ合いながら、ディスカッションをしてお互いの知見の共有を行いました。
ディスカッション後の交流会でも、更にShopifyと広告の深い話や、普段の業務について意見交換することができ、楽しんでいただけたのではないかと思います。
Growth Meetupは、Shopify×グロースの盛り上がりを作るべく、ほぼ毎週水曜に行っていますので、ご興味ある方は、ご参加いただけたらと思います。
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