Shopifyメールマーケティング

圧倒的な獲得効率!Shopifyを使ったメールマーケティング


Shopifyでのメールマーケティングの活用法を紹介します。メールマーケティングは費用対効果がめちゃくちゃ高いので、ぜひ、しっかり運用してください。

逆にメールマーケティングをやらずに収益化をお願いされてもお受けするのが難しいです。それぐらいメールマーケティングは収益化にとって重要です。

今回紹介する内容はメールマーケティングの基本的な内容です。よりディープな話も、是非したいと思いますので、コメント欄にご記入頂くか、個別にお問い合わせください。

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メールマーケティングが有効な理由

メールマーケティングが有効な主な理由は2つです。

  • CVRが高い。
  • プラットフォームの影響を受けにくい。

CVRが高い

Refer to https://www.shopify.com/blog/email-marketing

ご存知の通りメールマーケティングは、非常にCVRが高いです。Shopifyさんの記事でも最も高いCVRのチャネルとして紹介されています。

カート落ち対策や購入履歴に基づく商品レコメンド等の場合は、検索流入の3倍ぐらいのCVRを叩き出すことがあります。

プラットフォームの影響を受けない

広告やSEOなどの場合、GoogleやFacebookのアルゴリズムや仕様変更の影響で売上が激減することがありますが、メールマーケティングの場合は、その影響がありません。

開封率やCVRなどの数値を見る限り、チャットやLINEなどが普及しても、メールマーケティングがなくなることは、しばらくはなさそうです。

メールマーケティングの手順

Shopifyでのメールマーケティングの基本的な手順は下記のようになります。

  1. リストビルディング
  2. セグメント
  3. メール作成
  4. トラッキング&改善

各ステップを簡単に説明してみます。

リストビルディング

リストビルディングとは、メールアドレス収集のことで、以前、ShopifyでのEmailリストビルディング19の方法で紹介しました。

何らかのインセンティブを使って、お客さんの受け入れてくれるタイミングにオプトインフォームで依頼をします。

具体的な方法は、以前の記事を参照していただけたらと思います。

メールリストのメンテナンス

リストはメンテナンスしないとメール到達率が悪くなってしまいます。

オプトインで取得したメールリストであっても、何度送ってもメールが開封されない状態が続くと、メールプロバイダーが、こちらのメールアドレスからのメールをスパムフィルターに掛けてしまう可能性があります。

スパムフィルターに掛かってしまうと、迷惑メールに振り分けられ、お客さんにメールが届きづらくなります。

一定期間メールが開封されていないお客さんには、クーポンメールなどを送ってみて、それでも開封されなければ、送信対象リストから外すようにしましょう。

また、丁寧にメールリストをメンテナンスする場合、NeverBounceのようなメールがそもそも生きているかをチェックするツールがあります。

有料にはなりますが、こういったツールを使っても良いと思います。

参考

NeverBounce

セグメント

リストに対してセグメントせずに一斉配信してはいけません。お客さんをセグメント分けしてから、各セグメントに適したメッセージでアプローチします。

セグメントは、細かく区切るほど、開封率や売上につながりやすくなります。ただし、その分、設定やコンテンツの準備が大変になります。

そのため、セグメントの分け方は、成果と運用効率のバランスの上に成り立つ職人芸みたいなところがありますが、基本的には、顧客体験を時系列で区切っていくと分類しやすいかと思います。

メールマーケティングプラットフォームのRejoinerの記事の下記の図が分かりやすかったです。お客さんの体験を時系列で大きく3フェーズ、細かく9フェーズに分けています。

Refer to The 8 Campaigns That Have Generated over $140M

日本語に訳すと下記のような感じです。

新規顧客

  • 閲覧離脱
  • メール登録
  • カート落ち
  • 初回購入

既存顧客

  • 購入フィードバック
  • クロスセル
  • VIP

休眠顧客

  • 商品補充
  • 掘り起こし

この分類をベースにしつつ、自社ストアに合わせると良いのではと思います。

ちなみに、Shopify AppのKlaviyoの場合、上記で説明したような基本的なセグメントの切り方は、説明があります。親切ですね。

メール作成

お客さんの体験シナリオをセグメントに分類できたら、メールを作成します。

メールの内容は、クリエイティブなことなので、一概にこの内容が良いと説明ができないですが、一般論と個人的経験から良いと思うことをまとめておきます。

件名が超重要

件名は超重要です。件名の違いで開封率が大きく変わりますので、件名は適当に付けずにこだわりましょう。数値を使ったり、受信者の名前を入れるようにしたり、ちょっとした工夫をするだけで大きく開封率が変わることがあります。

送信者は人の名前

送信者名が、「サポート」や「ストア運営」のような匿名の場合より、「黒瀬淳一」のように匿名でない場合のほうが、開封率が高い気がします。

セグメント&パーソナライズ

件名、内容をパーソナライズするほど、また、細かくセグメントしてからメールを作るほど、開封率やCTRが高くなります。

全員に魅力的なメールを作ることは難しいですが、少数の人であれば魅力的なメールを作りやすいです。

プレビューテキストも使う

Gmailなどはプレビューテキストが表示されます。プレビューテキストを見て開封するか判断する人も多いと思います。プレビューテキストもパーソナライズしたり、こだわりましょう。

アクションは分かりやすく

1つのメールで、新商品の紹介、クーポンの紹介、ロイヤルティプログラムの紹介など、複数のアクションを促すと、何をしてほしいのか分かりづらくCVRが下がります。

1つのメールについて、CTAは極力1種類にしましょう。同じCTAが複数の箇所あることは問題ないです。

メールとLPの一貫性

広告とLPの関係と同様に、メールとLPの一貫性も重要です。メールが魅力的でも、メールから誘導したLPと内容がズレていれば、結局、コンバージョンに至りません。特にLPのファーストビューは意識して一貫性を持たせるようにしましょう。

オプトアウトの方法が分かりやすい

開封されないメールを何度も送ると、スパムフィルターに引っかかる確率が高くなり、メールマーケティング全体のパフォーマンスが悪くなります。閲覧する気持ちがないお客さんには、オプトアウトができるようにしましょう。

最適な曜日と時間

開封されやすい曜日や時間を見つけましょう。CoSchedule Blogの調査によると火曜、木曜、水曜の午前10時、午後8時、午後2時、午前6時が良いとのことです。

こういった調査データを参考にしつつも、自社のお客さんリストの最適なタイミングをテストで探りましょう。

Refer to What 14 Studies Say About The Best Time To Send Email

(補足)トランザクショナルメール

注文内容通知、発送通知メールなど、プロモーションではなく情報通知を目的としたメールをトランザクショナルメールと呼びます。

トランザクショナルメールは、プロモーションメールよりも開封率が高いため、トランザクショナルメールを販促機会として活用することがあります。

ただし、プロモーション色を強く出しすぎると、Gmailなどのフィルターでプロモーションメールとして振り分けられ、通知するべき大事な情報が開封されなくなってしまうことがあります。

メール全体の2割以下ぐらいの分量で、あくまでサブコンテンツとして訴求することをおすすめします。

トラッキング

メールマーケティングが効果があったのかを計測できるようにしましょう。KlaviyoやOmnisendなどのShopify Appを使えば、アプリ内で開封率や売上が見られますが、Google Analyticsでも他のチャネルと比較できるように設定しておくと便利です。

Google AnalyticsのUTMパラメータ

Google Analyticsで計測できるようにするためには、UTMパラメータを使います。

URLの末尾につけるパラメータを下記のように設定することで、Google Analyticsで他のチャネルと比較したり時系列のパフォーマンスを見ることができます。

Klaviyoの場合、UTMパラメータの設定は、Account > Settings > UTM Trackingの画面で設定ができます。

utm_source、utm_medium、utm_campaignのデフォルトの設定をこちらで変更することができます。また、「Automatically add UTM parameters to links」にチェックを入れると、メールのリンクに自動的にデフォルト設定を反映することができます。

UTMパラメータをデフォルト値を使うか、キャンペーンごとに調整するかについての設定は、Klaviyoの場合、キャンペーン編集画面で設定することができます。

メールのABテストもGoogle Analyticsでトラッキングしたい場合は、Klaviyoでは、ABテストの設定画面の下部にある「Add variation letter as a UTM parameter to all links.」にチェックを入れればできるようになります。

KlaviyoのUTMパラメータの設定については、こちらに詳しく説明がありますので、参考にしてみてください。Klaviyoは説明が充実していて設定していて助かります。

定番設定

メールマーケティングでの定番の設定を紹介しておきます。

ウェルカムメール

サブスクライブしてくれた直後に送るメールです。下記のように2〜3回に分けて送ることが多いです。

  • 1回目:ご挨拶とクーポンプレゼント
  • 2回目:ブランドの成り立ちやメンバー紹介
  • 3回目:ストアを活用する上で役に立つ情報

ウェルカムメールは下記のような事例記事が多いので、参考にしてみても良いと思います。

カート落ちメール

カートに商品を入れたまま離脱した人に送るメールです。カート落ちメールも何回かに分けて通知するケースもあります。

カート落ちメールは売上に直結しますので、必ず設定しましょう。メール送信ができるShopify Appには、ほとんどの場合、カート落ちメールは標準実装されているかと思います。

初回購入後メール・クロスセルメール

初回購入直後にクーポンや関連商品を提案して再購入につなげるメールです。

初回購入から短い期間に複数回購入してもらうと、その後も長期的に購入してくれやすい、というのは、ECの鉄板です。関連商品や合わせ買いされやすい商品、クーポンを提案して再購入につなげましょう。

上述しましたが、注文内容通知メールや領収書メールで派手にプロモーションすると、メールプロバイダーにプロモーションメールとして分類されて、注文内容や領収書が閲覧されなくなってしまう危険性がありますので注意してください。

補充提案メール

日用品やサプリメント等の場合、使い切るタイミングの予測が付くため、そのタイミングに合わせて再購入を促すメールを送ります。

休眠顧客対策メール

一定期間購入してくれていないお客さんに対してクーポンなどのインセンティブで復活購入を狙うメールです。

休眠顧客になってしまうと、ただクーポンを送るだけではなかなか動いてくれません。下記記事などに休眠顧客対策メールの事例が掲載されていますので、参考にしつつ企画を練って勝負しましょう。

休眠になってしまったお客さんを復活させるのは難易度が高いので、そうならないような施策を打っておくことが大事ですね。

レビュー収集メール

商品購入後にレビューを収集するためのメールです。レビューアプリのStamped.ioは購入後に下記のようなメールを自動で送ってレビューを集めてくれます。

レビューは購入促進につながりますし、仮に悪いレビューだったとしても早く手を打つことで、離脱を防ぐ手を打つことができます。

誕生日メール

誕生日にクーポンをプレゼントするメールです。クーポンを送る口実としては誕生日はとても相性が良いです。ウェルカムメールの3回目ぐらいに誕生日を聞いておけると良いかと思います。

ロイヤルティプログラム・リファーラルプログラム案内

ロイヤルティプログラムやリファーラルプログラムを導入している場合は、購入数の多いお客さんやレビュー得点の高いお客さんに、そのプログラムを案内するメールを送ると良いです。

Referral CandyやSmileなど、ロイヤルティプログラムやリファーラルプログラムのためのShopify Appには、標準でプログラムをプロモーションするためのメール機能やLP作成機能があることが多いので、便利です。

以前、こちらの記事で、リファーラルプログラムの導入方法を紹介しましたので、参考にしてみてください。

ニュースレター

単なる売り込みメールではなく、ブランドの世界観や役に立つ情報やを伝えることを目的とした定期メールです。

結論、ニュースレターのコツは、ラブレターのように作ることではないかと思います(笑)

以前、高い開封率のニュースレターを運営されているハンドメイドコマースの方にお話を聞いたことがあります。その方は、普段からイベントでお客さんに会ったりして、その日の天気なども踏まえてメールを書いているとおっしゃっていました。

テクニックでカバーできることもあると思いますが、相手のことを深く考えて喜んでもらえるメールを作ることが大事なんだと感じました。

アイデアが枯渇してきたら、下記のようなニュースレターのアイデア集をチェックしてみても良いと思います。

プロモーションメール

プロモーション企画や新商品の発売を通知するメールです。プロモーションメールは、ストアを運営する皆さん、送られていると思います。

注意点としては、プロモーションメールしか送られてこないと、どんどん開封率が低下するので気をつけてください。

まとめ

Shopifyを使ったメールマーケティングの方法を紹介しました。

メールは終わったとか言われたりすることありますが、メールはCVRが高く、広告のように都度費用がかかるものではないので、収益性が非常に高いです。

メールの運用がちゃんとできてないストアであれば、メール運用の改善をするだけで、ほぼ間違いなく売上が伸ばせます。メールマーケティングは、それぐらい収益貢献度の高い施策です。

Shopify Appを活用して、ぜひ、しっかり運用してみてください。もし、何か難しいことがあれば、コメント欄に記入頂くか、お問い合わせください。

また、記事中でも紹介したKlaviyoの基本的な設定方法は下記の記事で説明していますので、Klaviyoを初めて使われる方は参考にしてみてください。

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