ShopifyのアプリReConvertを使った購入後のクロスセル・アップセルのコツをご紹介します。

購入直後のサンキューページは、顧客のテンションが高くなっているため、クロスセル・アップセルが成功しやすいタイミングです。CRMでリピート購入がうまくいかない場合も、購入後のクロスセル・アップセルはうまくいくケースもあります。

今回の記事では、ShopifyでReConvertを使って購入後にクロスセル・アップセルを行い、顧客単価のアップ施策を実施する際に役に立つコツをまとめました。ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてみてください。

ReConvertとは

ReConvertは購入後のサンキューページや注文状況確認ページをカスタマイズすることができるアプリです。購入後に追加購入を促して顧客単価をアップさせることができます。

シナリオ実装

ReConvertでは、サンキューページをカスタマイズできるだけでなく、注文状況確認ページと、2段階のPost Purchaseページを使って追加提案を行えるため、購入後のクロスセル、アップセル、ダウンセルのシナリオを柔軟に組むことができます。

条件分け

レディース商品を購入した顧客にメンズ商品をレコメンドしても売れづらいでしょう。ReConvertでは、注文にどんな商品が含まれていたかによってクロスセル・アップセルシナリオを分岐させることもでき、成功率の改善を狙うことができます。

レコメンド商品

レコメンドする商品は個別に指定すること以外に、ShopifyのSearch & Discoveryやその他のレコメンドアプリと連携して商品レコメンドを行うことが可能です。クロスセル・アップセルを成功させるには、レコメンド商品の選び方が重要になってきます。

レコメンド商品の決め方

クロスセル・アップセルする商品はアプリと連携してレコメンドする以外に、以下のような方法も試して効果的なものを選ぶと良いでしょう。

• 購入商品と同時購入される商品
• 購入商品のボリュームディスカウント
• 在庫残日数の長い商品の割引
• 定期購入へのアップセル

古いバージョンのReConvertでは、コレクションをレコメンドすることができたため、レコメンド用にコレクションを作っておく運用ができたのですが、新しいバージョンではコレクションのレコメンドができないため、注意が必要です。

オファー

ReConvertでは、レコメンド商品に対して割引などのオファーや配送料の設定を行うことができます。直前に注文が発生しているため、配送料が二重で発生すると顧客には負担が大きいため、購入後のクロスセル・アップセルの際は、無料にするか低く設定したほうが良いと思います。

ReConvertは、オファーに時限設定をすることができます。制限時間内に購入しないとお得なプランで購入できなくなるというゲーミフィケーション効果が狙えます。

サンキューページのカスタマイズ

ReConvertはクロスセルやアップセルができるだけでなく、サンキューページや注文状況確認ページにバナーやテキストを差し込んでカスタマイズをすることもできます。LINE友だち登録への誘導バナーなどを置いておくと良いですね。

実は、ReConvertは、古いバージョン（Legacy version）の方が、編集機能が充実しています。追加できる要素が多く、テキストやバナー以外に、カスタムHTMLやアンケートなど、色々な要素が追加できました。古いバージョンは2024年7月時点ではまだ使えますが、いずれ使えなくなるため、これから使われる方は、古いバージョンのときのようなリッチなカスタマイズ機能を復活させてくれることを期待しつつ、新しいバージョンを使いましょう。

元の注文と追加注文の合体

ReConvertにより作られた追加購入を元の注文と合体させることができます。顧客からすると注文をまとめられることは便利なので、クロスセル・アップセル成功率が高くなりそうです。

ただし、元の注文が現金支払いの場合と、すでに配送済みの場合は、注文の合体ができないため、新規注文となります。また、注文をまとめた場合、追加分の商品に対しては送料を顧客に負担させられない点はご注意ください。

商品が複数ロケーションにまたぐ場合のレコメンド制限

レコメンドする商品の在庫が複数のロケーションにまたがる場合に、いずれかのロケーションに在庫がある時だけレコメンドをするか、全てのロケーションに在庫がないとレコメンドをしないかを選ぶことができます。また、注文にメモを追記したり、タグを付けたりすることもできます。在庫のロケーションが複数にまたがり、配送料の負担が大きくなることを避けたい場合に活用します。

まとめ

ShopifyでReConvertでクロスセル・アップセルを活用して顧客単価を向上させるためのコツを紹介させていただきましたが、ご活用いただけそうでしょうか？

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今回、紹介したReConvertなどを使った購入後クロスセル・アップセルはもちろん、広告や検索・SNSなどの集客チャネルの改善、CRM（メール、LINE、アプリ）の改善、販売チャネル（Shopify、マケプレ、店舗）をまたいだ在庫の最適化など、事業全体の最適化を通じて継続的な成長を支援しています。

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