今回は、Instagramを活用してコマース事業を継続的に成長させたいShopifyマーチャントさんに向けた解説記事です。
Instagramは奥が深く、高速にPDCAを回して運用すれば、自社独自のノウハウがどんどん見つかり、Shopifyで継続的にグロースしていく上での武器になります。
今回の記事を読めば、PDCAを回しながら、Instagramを活用してShopifyで結果を出すための運用の設計方法が分かるようになります。
StoreHeroでは独自グロースプラットフォームを活用し、マニュアル運用ではやりきれないきめ細かな運用や、施策の大量実施による事業成長を支援しています。
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Contents
Instagram運用の目標設定
目標がなければ、施策や運用が決まらないので、Instagram運用も、まずは目標を設定しましょう。
Instagramの場合、Instagram経由の直接的な売上だけでなく、Instagramで認知した顧客がブランド指名検索経由で購入する効果もあります。
ただ、そうした間接的な効果も目標設定に含めると、目標設定自体が難しくなる上、運用が始まってからの計測も大変になります。まずは直接的な効果に対して目標設定するので十分かと思います。間接的な効果については、検索エンジン経由の目標を割増ししておくなどで対処しておきましょう。
認知から売上獲得までに対応
Instagramは、しっかり運用すれば、認知獲得から売上まで1つのプラットフォームで対応できてしまう優れたSNSです。
広告や発見タブへの露出でフォロワー外の顧客にリーチし、ストーリーズやLIVEを中心としたコミュニケーションでエンゲージメントを高め、ストーリーズやショッピングを活用して販売につなげます。
PDCAを回してInstagramで結果を出すための鍵は、このモデルの各ステップのどこに課題があるかを把握し、課題に合わせて強弱をつけた運用をすることです。このモデルに沿いつつ、計測可能なKPIを設定しましょう。
KPI設計
Instagramを活用してグロースする仕組みを踏まえ、KPIを設計します。以下は、リーチ指標にInstagramアカウントのリーチ数、エンゲージメント指標に新規フォロワー数とInstagramショッピングへのセッション数、売上指標にInstagram経由の売上に設定した場合の、KPI管理レポートフォーマットの例です。
KPIの設計をする際は、過去データも参考に、下記のような、指標間の関係性も組み入れましょう。
例えば、新規フォロワー数が増えたときに、IG経由の売上が増える傾向があり、その比率が一定であり、一定の因果関係が説明できるなら、その傾向はKPI設計に取り入れた方が実態に近くなります。
運用設計
KPIを達成するための運用も同時に検討します。運用を検討する際は、Instagramに関する傾向や自社の制約条件を把握しておく必要があります。例えば下記のようなものです。
- リールを活用するとリーチが伸びやすい。
- リールだけではエンゲージメントが伸びづらい。
- ストーリーズでコミュニケーションするとエンゲージメントが得られやすい。
- ストーリーズだけではリーチが伸びづらい。
- 写真映えしづらい商品は、テキスト説明の充実度がパフォーマンスを高める。
- 新規購入者と既存顧客で購入されやすい商品が異なる。
- SNS担当がInstagramに使える時間は1日平均3時間。
その他、投稿頻度や投稿時間、DMコミュニケーションなどについても、傾向や制約があるでしょう。これらも踏まえて運用を自社にマッチした運用設計をしましょう。
Instagramの場合、リーチ、エンゲージメント、販売のどれが課題かを判断しながら、運用を変えることを前提にしておくと、臨機応変な対応がしやすくなります。また、運用が想定ほどパフォーマンスが出なかった場合に備えて、バックアッププランも決めておくと現場判断で迅速に改善がしやすくなります。
運用は、結果を見ながら変更していくことになりますので、どういった運用をしているかについて、上記のようなスナップショットを保管しておくと、後から振り返りやすくなります。
「今週、新規顧客に人気の商品を提案する」や「人気商品と同時に購入されている商品も合わせて紹介する」といったように、データを見て、投稿やコミュニケーションを行うような場合は、必要なデータを担当者がすぐに見れるようにしておくなど、運用を効率化・自動化する仕組みも設計しておきましょう。
APIが充実していて、こういったデータの活用がしやすいことはShopifyの良さの1つです。運用にもShopifyの良さを取り入れましょう。
ShopifyとInstagramの連携
ShopifyとInstagramの連携は、Facebook & Instagramというアプリを使えば実装できます。Instagramショッピングで使うカタログデータの設定や、Pixelの設定が行えます。
Instagramショッピングのフィードをカスタマイズして、表示される商品画像などを最適化したい場合は、Multifeeds for Google Shoppingというアプリで実現できます。
トラッキング
InstagramとShopifyをFacebook & Instagramで標準連携した場合、Google Analyticsの参照元がInstagramショッピング経由では「IGShopping」となり、その他は「I.instagram.com」や「instagram.com」となり異なりますので、何も設定しなくても、どこから流入してきたかが把握できます。
ストーリーズについては、投稿内容を反映したUTM Campaignのパラメータを設定しておきしましょう。UTM Campaignの設定をしておけば、Google Analyticsで、どういった意図のストーリーズ投稿だったのかを分析する事ができるようになります。PDCAを回しながらInstagramを活用するには、必須の設定かと思います。
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まとめ
Shopifyマーチャントさん向けに、PDCAを回しながら結果を出すためのInstagram運用の設計方法について解説しました。Instagramは自社ストアにマッチした運用ができれば、認知を得るところから売上を獲得するまでの一連の流れを、すべて対応できる優れたプラットフォームです。ぜひ、今回の記事を参考に、運用してみてください。
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