Shopifyで本格的にグロース施策に取り組む前に確認するべき8つのこと

Shopifyで本格的にグロースに取り組む前に必要なことを8つ紹介します。私達StoreHeroがグロースのプロジェクトに取り組む際に、最初に確認していることでもあります。

回りくどく感じるかもしれませんが、広告やSNSなど、具体的な施策に取り組む前に確認しておくと、スムーズにグロース施策に取り組めるようになります。

すでにグロース施策に取り組み始めている場合も、これらを整理せずに進めると、伸び悩む可能性が高いため、一度、確認してみることをおすすめします。

PMF(Product Market Fit)

コマース事業のグロースポテンシャルにおいて最も大事なのが商品に需要があることです。商品に需要がなければ、どれだけグロース施策を振り回しても限界があります。

事業を本格的に始める前に、商品に需要があることを検証しましょう。PMF(Product Market Fit)は商品に市場性があることを確認できた状態のことです。

PMFやPMFの実践方法については以前記事を書きましたので、参考にしてみてください。

ビジネスモデル

ビジネスモデルとは、事業の構造を整理したものです。下記のような項目を整理して、持続的に成長する事業の構造を描きます。

  • 対象顧客
  • 提供価値
  • 商品・サービス
  • チャネル
  • リソース
  • 収益性

ビジネスモデルにもとづかないグロース施策は、当たりづらいですし、当たっても継続的に成果が出づらいため、費用対効果が悪くなります。ビジネスモデルキャンバスリーンキャンバスなど、整理するための有名なテンプレートが色々ありますので、好きなものを選んで整理しておきましょう。

ビジネスモデルキャンバス

ビジネスモデルを整理しておくと、グロース施策が始まってからも迷った時に立ち返る場所になり、何かと便利です。

事業計画を立てる

ビジネスモデルにもとづいて事業計画を立てます。

事業の立ち上げフェーズでは精緻な計画を立てることは難しいですが、仮であっても立てること自体が大事です。色々な変数をいじって収支シミュレーションをする中で、何に投資をして、どこに優位性を作れば勝てる事業なのかについての肌感覚が作れるためです。

LTVやCACの業界平均値などを調べて、事業計画を立てて、シミュレーション上で、事業が成り立つかを確認しましょう。LTVやCACについては以前記事で紹介しましたので、参考にしてみてください(ShopifyでLTVとCACをモニタリングしてゴリゴリに収益改善する方法)。

販促スケジュールを作る

事業計画を販促スケジュールに落とし込みましょう。クリスマス、バレンタイン、ブラックフライデーなどの季節イベントや業界イベントがありますので、そういった需要の変動も踏まえて、販促計画に落とし込みましょう。

販促施策を実施せずにグローススピードを上げることは難しいです。特に、立ち上げ時は、販促施策を積極的に計画に取り入れることをおすすめします。2〜3ヶ月に1回、大きめの販促施策があり、それ以外の月も小さめの販促施策を企画して、毎月、ストアに来たら何かやっている状態を作りましょう。

また、販促施策と言ってもセール以外にも様々な販促施策がありますので、ラグジュアリーブランド等の場合も例外ではありません。

チーム

事業計画にもとづきチームメンバーの確保もしておきます。

Shopifyで月商1000〜2000万円ぐらいまでは2〜3名のグロースチームでも達成できますが、それ以上の成長を求める場合は、メンバーを増やす必要があります。

コマース事業は、企画、広告、CRM、SNS、コンテンツ、PR、アライアンスなど、業務が多岐にわたる上、月商2000万円以上の規模になれば、複数の施策が並行して走るため、業務量が多く、管理も複雑になります。

ワークフローを作って業務を標準化することはもちろんですが、役割分担してチーム全体の施策数を事業計画に合わせて増やせるようにしておきましょう。

ノウハウ

Shopifyやグロースのノウハウは、専門家レベルまでは必要ありませんが、基本的なことは知っておくべきです。GoogleやYoutubeで検索すれば、ノウハウは無料でもかなり得られます。

また、グロースは様々な施策が組み合わさって実現されますので、施策間の関係性が理解できていなければ、正しい施策決定ができません。例えば、広告のパフォーマンスが悪い時に、広告よりもコンテンツやSNS運用などに問題があることも多いですが、数値として見えやすい広告に原因が求めてしまいがちです。

こういった、間違った判断をしてしまわないよう、基本的な知識は頭に入れておきましょう。

YoutubeチャンネルのLearn With Shopifyは、初心者に分かりやすく網羅的に説明してくれているので、個人的におすすめです。

Shopifyストア

グロースのパフォーマンスは、正しい方針で施策を行っている限りは、施策数に比例しますので、Shopifyストアは、施策を増やしやすいようシンプルな仕様にしておきましょう。

ストア構築時に、カスタマイズをしすぎてストアの改善がしづらくなることがよくあります。カスタマイズをするのであれば、Shopify FlowMechanicを使って運用業務を効率化する機能を実装するなど、グロース施策に時間が使えるような実装は有効です。

施策をやりきるマインドと仕組み

グロースを実現するには、日々の施策をやりきるマインドと仕組みが必要です。

私達StoreHeroも多くのマーチャントさんを支援してきましたが、少ない施策数で、スピーディにグロースしているケースを見たことがありません(そのため、グロース支援の中で、細かくタスクの進捗管理を行っています)。

まず、日々の施策をやりきる覚悟を持って取り組みましょう。その上で、業務範囲が多岐にわたり、変化の激しいスケジュールに対応できるタスク管理の仕組みも重要です。

まとめ

今回は、本格的なグロース施策に取り組む前に確認するべき8項目を紹介しました。

プロジェクトによっては、グロース施策を進めながら確認する場合もありますが、確認後に大きな軌道修正が必要になることもありますので、無駄にならないよう早めに確認しておきましょう。

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